思い出あつめ:わたし手帖

大好きな物たちの思い出や諸々を綴らせていただきます。

17年

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あの日も土曜日でした。

普段は週休2日、土曜日は変則的な勤務で間接部門の自分は、基本的にお休みの日でした。

数日前に中国への研修旅行があり、工場の稼働を止めていたので、あの土曜日は、全社員出勤日の日になっていたので、私も出勤していた日でした。

今思えば、色々な偶然が重なった日。

土曜日だけど、仕事だった。
定時の17時で帰宅できる予定が、工場のトラブルで1時間の残業が確定。
その日の午前中、とある部署の主任さんがふと懐中電灯がどこにあるのか気になり、場所を確認していた。

帰宅時間、定時で帰っていたらどこかのスーパーで被災していたでしょう。周りには知らない人ばかりで。
でも、残業が確定していたので、職場で被災。まだ知らない人の中にいるよりは安心できた。

懐中電灯の場所。
これはトラブルが発生した部署。私は1時間この部署にお手伝いに行っていました。
まもなく18時になる頃、その部署の作業員に休憩を取ってもらうため、ラインに交代で入ったのです。
そのほんの数分後、地響きとともに、足元から突き上げるような大きな揺れ…

一瞬で停電、周りは悲鳴と火報のベルが響いていました。

停電した際に、真っ先にその部署の主任が懐中電灯を持ってきてくれ、避難口まで作業員達を誘導してくれました。
後から聞いた話ですが、あの日の午前中、ふと思い出さなければ、どこに懐中電灯があったか分からなかったとのこと。
大きな揺れの余震が立て続けに起きた中、大きな怪我をした人もおらず、無事駐車場に避難できたのは、あの懐中電灯のおかげです。

そして、職場はおおよそ一か月で作業を再開出来ました。
県外の営業さん達がすぐに駆けつけてくれ、復旧作業にあたってくれたり、取引先から多くの支援物資をいただいたおかげです。

当時は本当に多くの方に助けていただきました。

あの年は7月に水害、10月に震災、冬には雪害と多くの災害が発生した年でもありました。

その度に多くの方々に支援いただきました。

本当にありがとうございました。

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