Happy Christmas(War is Over)
高校の英語の授業で洋楽の翻訳が宿題で出された。
それがジョンレノンの「Happy Christmas(War is Over)」でした。
それまで洋楽に興味のなかった自分。
この曲がきっかけで一時期洋楽にハマっていました。
この「Happy Christmas(War is Over)」の意味を知った時の衝撃を今でも覚えています。
クリスマスというと、華やかで幸せな雰囲気。ケーキを食べ、プレゼントがもらえるという感じ。この曲もそういった雰囲気のものなのだろうと思っていました。
ジョンレノンさんや奥様のオノヨーコさんの声に混ざり、子供たちのかわいい声が印象的な曲。聞いた雰囲気だけを切り取れば、それは楽しいクリスマスの1シーンのように聞こえます。
ですが、この曲のサブタイトル War is Over
私が訳したのは「戦争は終わった」
この時の衝撃。「戦争」。
この曲は「戦争が終わったし、クリスマスだから、お祝いしよう」という曲だと私は解釈しました。
「戦争」という悲しい出来事が終わり、家族、子供たちとお祝いする。
もう怯えなくていい、人が亡くなることもない、だから、今日は楽しい気持ちでクリスマスを祝おうと。
単純にクリスマスを祝う歌ではないということに、まず驚いたのと、これが戦争をなくし、平和に過ごしてほしいというメッセージなのだということに驚いたのを今でも鮮明に覚えています。
それまで、戦争というものについて深く考えたことのなかった自分にとって、この歌が生まれた経緯や思いというものは、この曲を知らなければわからなかったこと。
いかに平和で幸せな時間を過ごしてきたのだろうかと思い知らされたものです。
「クリスマス休戦」という話をご存じでしょうか?
戦争をしていたイギリス人兵士とドイツ人兵士が、対義している中、その日はクリスマス。
なので、どちらかだったか忘れたけれど、撃たれる覚悟で敵に訴えかけます。
「今日はクリスマスだから、一次停戦してはどうか?」
みたいなことを言って。
すると、敵対していた方もそれを受け入れ、その日はお互いの家族のことを話したり、簡易的なボールを作ってサッカーをしたりしたという話です。
これを知ったとき、感動とともに残酷さも感じてしまいました。
たった一日の休戦。今日笑いあい、ゲームを楽しんだというのに明日にはまたお互いは適同士。
昨日笑いあった相手を殺さなくてはいけないのかも・・・
そんなことを考えたら、ものすごく残酷で悲しいと私は感じてしまったのです。
戦争とはそもそも、誰のためのものなのか。
経験のない私には到底わかるものではありません。
ただただ、人々が殺し合い、傷つくもの。そういった解釈しか私にはありません。
今でこそ、戦争はしてはならない。といいますが、蓋を開けてみれば差別や誹謗中傷、内戦、テロ。。。
様々な形でまだまだ「戦争」同等のものは存在します。
多くの人々がそういった恐怖や悲しみから、開放される日がくることを切に願うばかりです。